前回は「そもそもSEOとは何か」について、抑えておきたい基礎知識をベースにお話ししていきました。SEOの基礎知識: SEOって何?
2023年はGoogleのコアアップデートやヘルプフルコンテンツアップデートなどにより、SEO業界に大きな変化があった一年でした。今回はそれらの動向を踏まえ、具体的にどういったことをすれば良いのかや、2024年のSEO対策として重要になると考えられる5つのポイントを解説します。
この記事の目次
SEO対策の基本
まずはSEO対策の基本を抑えておきましょう。SEO対策を行う上で重要なのは、「クローラーに正しくホームページ・Webサイトを理解してもらうこと」です。具体的には、
- サイトの構造を最適化する
- 内部リンクを適切に設定する
- 各ページのマークアップ(H1、メタタグなど)を最適化する
- 質の高いコンテンツを作成する
といったことが必要不可欠になってきます。
SEO対策のポイント
上記の基本を踏まえ、2024年におけるSEO対策の5つのポイントについてもう少し詳しく見ていきましょう。
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ホームページ・Webサイト全体における低品質コンテンツの削減
低品質コンテンツがホームページ・Webサイト内に一定割合存在すると、サイト全体の評価が下がり、高品質なページの順位まで下落してしまう可能性があります。したがって、以下のような低品質コンテンツを減らしていくことが重要です。
- 検索意図を満たさない薄いコンテンツ
- 情報が古くなっているコンテンツ
- 独自性に欠けるコンテンツ
単にボリュームの少ない記事を削除するだけでなく、情報の更新や独自コンテンツの追加など、質の向上を図ることが求められます。
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質の高い被リンクの獲得
被リンクは依然としてSEO対策において重要な要素です。特に以下の3種類の被リンクを獲得することを意識しましょう。
- 権威性の高いドメインからの被リンク
- 関連性の高いドメインからの被リンク
- エリアキーワードに関連する地域ドメインからの被リンク
また、コンテンツの上部など、クリックされやすい位置にリンクを設置してもらうことも効果的です。
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生成AIでは作れないコンテンツの作成
ChatGPTに代表される生成AIの登場により、独自性の低いコンテンツを量産することが容易になりました。したがって、AIでは生成できないような、実体験や専門知識に基づくコンテンツの価値が相対的に高まっていくでしょう。
具体的には、以下のようなコンテンツが評価されやすくなると考えられます。- 製品やサービスを実際に利用した経験に基づくレビューや解説
- 専門家や愛好家による監修や執筆が行われているコンテンツ
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EAT(Expertise, Authoritativeness, Trustworthiness)の重視
EATとは、「専門性」「権威性」「信頼性」を表す指標で、2023年にはEXPERIENCE(体験)が加わりました。EATはGoogleのランキング要因ではないものの、密接に関係していると考えられています。
EATを向上させるためには、コンテンツ制作プロセスを明確にし、
- なぜそのコンテンツを作成したのか
- 誰がどのように制作に関わったのか
といった点をサイト内で説明することが有効です。
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ユーザー行動の最適化
検索結果からサイトに流入したユーザーの行動は順位に大きな影響を与える可能性があります。例えば、サイト内のUIが上手く構築されておらず、それによりユーザー体験が損なわれた場合、順位が急落するケースも見られます。
また、アフィリエイトサイトのように、ファーストクリックで外部ドメインに送客してしまうようなサイトは、資料請求型のサイトと比べて順位が不安定になりやすい傾向にあります。したがって、自社サイト内でユーザーの疑問を解消し、検索意図を満たすよう完結させ、「商品購入に至る」「資料請求をする」などの行動まで誘導できるようなサイト設計を心がけることが重要です。
まとめ
2024年のSEO対策では、ホームページ・Webサイト全体の品質向上、EATの強化、ユーザー行動の最適化など、サイト運営者に求められるタスクの難易度がさらに高まっていくことが予想されます。
自社の商材や状況に合ったSEO戦略を立てるためにも、専門的な知識を持つSEOコンサルタントに相談することをおすすめします。また、体系的にSEOを学びたい方には、SEOスクールなどの学習リソースを活用することで、最新のSEOスキルを効率的に身につけることができるでしょう。
SEOは長期的に安定した集客チャンネルとして機能する一方、常に変化し続ける領域でもあります。最新のトレンドを押さえつつ、自社に合った施策を地道に積み重ねていくことが、2024年のSEO成功の鍵を握っていると言えるでしょう。
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